健康ケア鍼灸・ユウ お知らせ サイトマップ お問い合わせ

 

インフルエンザ、タミフル、そして八角

 

またインフルエンザが流行しやすくなる季節となりますね。
インフルエンザの治療として、今はスイスの製薬会社ロシュ(Roche)社が製造している「タミフル(Tamiflu)」という治療薬がございます。「タミフル」はいまだに研究されていますが、その原料は中華料理の香辛料で使われている「八角」のみなのはご存知でしょうか?

「八角」とは、常緑高木の「トウシキミ」の実を乾燥させたものです。
本家の中国では、八角の生薬としての記載・使用も、古くは:混合スパイス「五香粉」の原料のほか、1596年に明朝の李時珍が書いた薬学書の集大成「本草綱目(ほんぞうこうもく」の中でも、すでに咳止めや消化促進、健胃、母乳分泌をよくし、また杜仲と木香とを配合し腰痛に用いることが記されています(総じて漢方では 理気 作用といいます)。

日本薬局方でも、トウシキミまたはウイキョウ(茴香:Foeniculum vulgare)の果実から得られる精油をウイキョウ油としています。
しかし、いずれもロシュ法の開発には至りませんでした(ロシュ法:八角の成分シキミ酸を原料に、10回の化学反応を経てタミフルを生産)。

キッチンにある八角を食べてもインフルエンザには全く効果はございませんが、漢方薬に秘められた可能性は無限大であることを示すよい例ではないでしょうか?

 

 

兪 戎

医学博士・薬事登録販売者
2012.12.19

 

 
next page
  /
サイトマップ
/
推奨環境
/
プライバシーポリシー
/
アクセス
/
お問い合わせ
/  
健康ケア鍼灸・ユウ