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  • 執筆者の写真Yu Health Care TCM Clinic

     腫瘍(ガン) 自己免疫疾患 と 鍼灸免疫           

     Tumor, Cancer, Autoimmune Disease and Acupuncture Immunology      

       

腫瘍&ガンは一体どういうもの?


腫瘍細胞やガン細胞は間違いなく魔物である。ヒトは有害な異物を排除するために「免疫」という強力なシステムを進化の過程で持つようになったが、ガン細胞は有害性や自律増殖性を示すものの、異物として認識されないがちである。患者自身の細胞から発生したものがほとんどだからだ。が、防ぐ手がないわけではない。免疫細胞がガンの周辺の高浸潤率(Infiltration)は、患者の予後の改善につながるという研究報告が多数ある。当院の兪は、腫瘍浸潤Tリンパ球の免疫を研究し、TILの仕組みを解明した。多くの疾患は、まさしく病変組織から正常組織への浸食と正常組織から病変組織への反撃の繰り返しである。「浸潤」はそのキーワード。「免疫細胞」の病変組織への積極的な「浸潤」の導入は鍼灸免疫のみそだと考えられる。


ガン細胞に消極的な免疫細胞がいる一方、自分の体の組織を積極的に攻撃し自己免疫疾患を起こす免疫細胞も存在する。リウマチ、膠原病、1型糖尿病、習慣性流産などの多くの病の発症は免疫細胞の異常増加とも関わる。


鍼灸には、 1.局所・全体的な鎮痛作用 (エビデンス:大脳海馬区のc-fosタンパクの発現;中枢PPD, POMC Geneの発現) 2.臓腑機能への双方向調整作用 (エビデンス:お灸はクローン性大腸炎のHLA−DR抗原の発現を抑制、粘着分子の比率を回復させる) 3.特異的・非特異的な防衛免疫作用 (エビデンス:鍼、灸は一つGeneに影響留まらず、複数なGeneに影響 ) という作用がある。


異常細胞を抑制、限られた免疫細胞を集積、シグナルを与え、適切な状態で適切な戦闘位置に配備させていくのは鍼灸免疫の根底であろう。


        文責   兪 戎   医学博士(東京大学)

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